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宗教哲学の救済论:后期田辺哲学の研究

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出版者 出版社:国立台湾大学出版中心 订阅出版社新书快讯 新功能介绍
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出版日期 出版日期:2018/11/22
语言 语言:日文



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发表于2024-12-28

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图书描述

本书主要以宗教哲学的观点,来探讨京都学派哲学家田边元的中、后期思想。作者以异于旧有的观点,来研究田边宗教哲学的发展,并试图突显出异于西方宗教哲学类型的近代日本宗教哲学。本书在探讨被称为田边哲学的「种的逻辑」体系中的哲学与宗教,即合理性与非合理性的对立统一结构(绝对媒介的辩证法结构)后,检视「种的逻辑」的崩坏过程,接着究明战后被重新建构的、从忏悔道哲学、基督教的辩证到「死的哲学」这一代表后期田边哲学面貌的宗教哲学构造,并对该哲学在现实世界的实践可能性提出质疑。在此论证过程中,作者阐明了日本中世宗教家道元与亲鸾的宗教思想,经由田边的现代哲学解释,具有绝对媒介辩证法的结构,形成近代日本的宗教哲学面貌。作者最后以台湾这一异文化观点,论究了台湾日治时期哲学家洪耀勋有关「实存」概念的哲学思考,并从跨文化的视野和田边哲学进行了比较。

  本书は京都学派の哲学者・田辺元の中、后期思想を、宗教哲学の観点から探究したものである。作者は、従来とは异なる视点で、田辺の宗教哲学の展开を论究し、西洋における宗教哲学の类型に异色を示す近代日本の宗教哲学を浮き彫りにしようとした。本书は、田辺哲学と称される「种の论理」体系にある哲学と宗教との、すなわち合理的なものと非合理的なものとの対立的统一の构造を示す絶対媒介の弁証法を検証し、その论理的な破绽の过程を追いつつ、戦后新たに构筑された忏悔道哲学から、キリスト教の弁証へ、そして「死の哲学」に至るまでの、后期田辺哲学の真骨顶を表す宗教哲学の构造を究明し、その现実世界における実践可能性を问うた。その中で、中世日本の宗教家・道元と亲鸾の宗教思想を近代哲学の立场から解釈し、絶対媒介の弁証法を内実とする近代日本の宗教哲学の构筑に成功した田辺哲学の真髄を解明した。最后に台湾という异文化の観点から、台湾植民地时代の哲学者・洪耀勲の「実存」概念をめぐる哲学的思索を论究しつつ、间文化的视点から田辺哲学との比较を试みた。

 

著者信息

作者简介

廖钦彬(リョウ キンヒン)


  1975年出生于台湾云林。日本筑波大学人文社会科学研究科哲学博士(思想专攻),曾任台湾国立中山大学哲学研究所助理教授,中央研究院中国文哲研究所博士后研究员,现为广州中山大学哲学系副教授。近年主要论文:〈东亚脉络下的实存哲学发展:日本哲学与洪耀勋之间〉(蔡振丰・林永强・张政远编《东亚传统与现代哲学中的自我与个人》,台湾大学出版中心,2015年);〈两个世界史的哲学论述―京都学派与柄谷行人―〉(《现代哲学》2016年第3期)、〈井筒俊彦的意识哲学―以《意识与本质》为中心―〉(《世界哲学》2016年第3期)。另发表多篇和日本近代哲学有关的论文。

  1975年台湾生まれ。筑波大学人文社会科学研究科哲学・思想専攻博士课程修了(文学博士)。台湾国立中山大学哲学研究所助理教授、中央研究院中国文哲研究所博士后研究を経て、现在、広州中山大学哲学系准教授。主な着作に「东アジアにおける実存哲学の展开―日本哲学と洪耀勋の间―」(『台湾东亜文明研究学刊』、第12巻第1期、2015年)、「井筒俊彦の意识哲学―『意识と本质』を中心に―」(『世界哲学』、2016年第4期)、「近现代日本における方法としての『论语』研究への探究―武内义雄、和辻哲郎、白川静―」(『孔子研究』、2017年第6期)、「ハイデッガー哲学の东アジアにおける受容と転化―田辺元と洪耀勲を中心に―」(『台湾东亜文明研究学刊』、第15巻第1期、2018年)。ほかに日本近代哲学についての论文多数。

 
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图书目录

序章
一、宗教哲学の救済论とは何か
二、宗教哲学的な救済论の実践可能性

第一章 「种の论理」とその挫折
一、はじめに
二、「基体即主体、主体即基体」
三、哲学と宗教
四、宗教と歴史
五、国家的存在と歴史
六、结论

第二章 后期田辺哲学の起点
一、はじめに
二、忏悔
三、忏悔と救済と罪悪
四、絶対批判の论理
五、三愿転入
六、结论

第三章 歴史哲学の展开
一、はじめに
二、行信証と往还二相廻向
三、念仏禅
四、三愿転入と时间五、三心釈と时间
六、结论

第四章 絶対弁証法のキリスト教的展开
一、はじめに
二、预言者
三、悔い改め
四、福音信仰
五、救主信仰
六、结论

第五章 日本仏教とキリスト教との邂逅―絶対宗教をめざして―
一、はじめに
二、爱と行信証の三一性
三、イエスかパウロか
四、絶対宗教
五、结论

第六章 死の哲学
一、はじめに
二、生か死か
三、死への存在
四、死につつ生きる存在
五、结论

第七章 东アジアにおける実存哲学の展开―田辺哲学と洪耀勋の间―
一、はじめに
二、田辺哲学の実存概念をめぐって―知から行へ
三、実存哲学の限界と転回
四、败戦后の実存概念の行方
五、台湾における「実存」概念の展开
六、结论

结章
一、后期田辺哲学の展开
二、宗教哲学としての田辺哲学の展望

参考文献
后记
人名索引
事项索引


 

图书序言

序章(抜粋)
 
一、宗教哲学の救済论とは何か

 
本书は后期田辺哲学の研究を通じて、その宗教哲学的な救済论を探求するものであり、また异文化间の视点で田辺哲学と台湾との连関を模索しようと试みるものである。宗教哲学の救済论を探求するというのは、もちろん田辺元(1885-1962)における宗教哲学の救済论の具体的な内容や构造を分析して明らかにすることである。しかし、本书の最终の目的は、そうした分析论的な成果を出すというより、むしろ田辺の宗教哲学の成立する可能性、换言すれば田辺の宗教哲学的な救済论の実践可能性を问うことにある。この场合、异文化间の视点を入れることによって、その特徴と问题点をより一层浮彫にすることができる。田辺の宗教哲学的な救済论の実践可能性を问う(次节に譲る)前に、まずその宗教哲学の救済论は、一般にいう宗教の救済论と哲学の救済论とは异なることを简単に説明してみたい。
 
田辺の宗教哲学の救済论は、とかく大乗仏教(特に浄土真宗)の救済论や禅仏教の解脱论、或いはキリスト教の救済论を思わせがちである。たとえば、大乗仏教とキリスト教において説かれている他力救済や他者本位の救済は、田辺の宗教哲学の救済论と何ら変りはないのではないか、禅仏教でいう自力で相対なる一切を断ち切ることによって到达する自在无碍ないし解脱の境地も、また田辺の宗教哲学の救済论に近いものではないか、などといった考え方は、それである。しかし、それらの考え方はあくまで宗教の救済论に止まっているだけである。田辺の宗教哲学の救済论と一般にいう宗教の救済论とは、宗教が哲学との対立的な统一の関系を持っているか否かによって、违ってくるのである。つまり、宗教に哲学の否定媒介の働きが欠けているのは、宗教の救済论の、宗教哲学の救済论との决定的な相违である。もしそこに救済があったとしても、それは単なる神秘体験にすぎない。

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